2012年01月11日

鳴く虫日記(その3)「カンタン(邯鄲)」9月20日記/新井 彰

 カンタンは鳴く虫の王様と言われ、「鳴く虫」好きの間でも一番人気があります。
 「日本鳴く虫保存会」の新年会ではカンタンの卵が産み付けられたヨモギの枝の配布があり、私も持ち帰って孵化させ飼育箱で育てて鳴き声を楽しみました。
 秋には鳴き声のコンクール(カンタン、マツムシ、スズムシの3種類の)があります、私はまだ参加したことありませんが。
カンタン(日本鳴く虫保存会)(300%).jpg
カンタン(邯鄲)
 野生のカンタンの声はなかなか聞くことができません。しかし聞き耳を立てていると鳴き声に出会うことがあります。 
 静岡の家の近所を自転車で鳴く虫を聞いて回ったところ、空き地の草むら(写真)から聞えてきました(録音ファイル)、意外に身近なところで鳴いています。また静岡から東京まで国道1号と246号を夜中走ったとき、沿道の数箇所で開けた窓からカンタンが聞こえてきました。 カンタン静岡.JPG
空き地の草むら

 カンタン(邯鄲)というと「邯鄲の枕」あるいは「邯鄲の夢」を連想します。日本にこの物語が伝わってから、カンタンの鳴き声が物語の雰囲気に似ていることからカンタンという名前が日本で付けられたらしいです。それ以前の和名は定かではありません。一方中国では「天鈴」と呼ばれているそうです。
 
 室内で飼っていると、クツワムシは一匹でも「やかましいー、眠れないーっ」と言われてしまいます。スズムシも数匹鳴くと「さわがしいー」となりますが、カンタンは一、二匹鳴くと他は黙ってしまう習性もあって、秋の夜の風情を静かに楽しむのに最適です。

 次回その4は「マツムシ」の予定
posted by でんきけい at 00:00| Comment(3) | 新井レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
数年前新井兄から頂いた年賀状に「邯鄲の鳴き声を聞いた事がありますか?」とあった。「邯鄲の夢」の話は覚えていたので、なんとなく「邯鄲」は想像上の生き物と思っていた。実在の虫だと知って驚いた。
その後、横浜30会で鳴き声を聞かせてもらったが、賑やかな宴会の座だったのであまり印象に残っていなかった。今回改めて聞いて見ると成程儚げである。
「ふと目覚めると、駒場の保健体育の講義の途中だった。隣で秋山先生がまだウトウトしている。」という事にでもなれば面白いのであるが・・・
Posted by 寺山進 at 2012年01月11日 08:47
NHKのBSプレミアムで7時45分から「にっぽんの里山」という番組をやっていますが,1月5日に「カンタン」が紹介されていました。
NHKの里山ライブラリによると,
「福島県三島町(みしままち)は,「編み組」と呼ばれる植物の葉やツルを使った籠の産地。その材料がアカソやスゲなどの野辺の草だ。人々には草を絶やさずに利用する知恵が受け継がれ、その草むらが虫たちに快適な環境となってきた。スズムシ、クツワムシ、キリギリス…。大合唱の草むらの奥で、葉に空いた穴から頭を出し、葉をスピーカー代わりに利用するカンタンが鳴き始める。」
とあります。
この放送ではカンタンは鳴く虫の女王と言っていたような記憶があります(聞き間違いかもしれません)。約15oの小さな虫のようですが,鳴き声は風情があり,江戸時代から好まれていたことがよく分かりました。
Posted by 森山 寛美 at 2012年01月11日 09:33
カンタンの声は楽しいですね。何回も再生して聞き癒される思いです。前回のキンヒバリも美声でしたが少しバック騒音があって完全な静寂は今時難しいかと思いましたが、今度は静かな環境での採録で感心しました。
次のマツムシも楽しみにしています。
Posted by 小林 凱 at 2012年01月12日 20:13
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。