2012年12月06日

みなとみらい写真散歩(続3)/大曲 恒雄   

 3年ぶりの「みなとみらい写真散歩」、今回の主役は横浜ランドマークタワー(以下LMTと略記)である。 

 LMTは1993年竣工、来年満20歳を迎える。70階で高さ296m、日本で一番高い超高層ビルである。69階にある展望フロアは開業以来日本一の高さを誇ってきたが、東京スカイツリーの開業で遂にその座を明け渡すこととなった。また、ビルの高さの点では大阪に建設中のビルに抜かれたようだが、営業中のビルとしては未だに日本一である。
 ランドマークタワーb.jpg
 (写真1) 
ランドマークタワー

 先日放送されたNHKのBSプレミアム「ヨコハマ巨大建築物語」で、横浜ベイブリッジ、大桟橋などと共に紹介されていたが、LMT建設にまつわる苦労話の最大のものは意外にも風との戦いで、ビルを柔構造にして耐震性を上げるという従来の基本思想だけでは対応できなかったとのこと。
それまでに建設された超高層ビル、例えば東京都庁、池袋サンシャイン60ビルなどは何れも高さが250m以下、しかも内陸部に建てられているので風の悩みはそれほど無かったらしい。所が、LMTの建設場所は海の直ぐ近くでしかも計画の高さは296m。一般に地上300mでは地上の1.5倍の風が吹くとのこと。風洞実験の結果、強い風を受けた高層ビルは複雑な風の渦(カルマン渦)の影響で大きな横揺れを起こすことが分かった。
しかも250mの高さと300mの高さとでは大きな差があることも分かった。

 夕景b.jpg 夜景b.jpg
   (写真2) 夕景 (写真3)夜景


設計陣が苦心して編み出した対応策は、地上50m付近までをいわば大地のように固め(疑似大地化)、その上に柔構造のビル(高さ約250m)を乗せるというもの。
地下の基礎部分は一枚岩のようにがっちりした構造とするため4.5mの厚さまでコンクリートを一気に流し込む必要がある。このためミキサー車4000台分のコンクリートを用意し、40時間連続の作業でこれを達成。地上部分は8階までの低層階の窓を少なくして柱を太くし、更に柱の内部にも高流動コンクリートを充填してでガチガチに固めた。
なお、高層階(ホテル部分)の外壁が複雑な構造になっているのは窓を多くとり眺望を楽しんでもらうため。ホテル内部はメインの通路がX字状に組まれていてその両側に客室が配置されている。

背比べb.jpg 万国橋b.jpg 
 (写真4)背比べ (写真5)万国橋
  からの眺め
 


(写真4)背比べ:日本丸との身長差が6倍もあるので背比べと言ってもこの程度が精一杯だが、総帆展帆の日本丸とLMTを重ねて撮してみた。

(写真5)万国橋からの眺め:手前に観光船を配したこの構図は写真雑誌などによく出てくる。
 
ツインタワーb.jpg ランドマークタワー 1.jpg 
 (写真6)
ツインタワー出現
 (写真7)可愛くなった
(写真6)ツインタワー出現:数年前、国際文化カレッジの通信講座「写真作品創作塾」を受講した際、コースの終盤に「パソコンを使って写真を創作せよ」との課題が出て制作・提出したもの。後方の三菱重工ビルを化けさせてツインタワーとした。評価はAだった。

(写真7)可愛くなった:4年前、開業15周年を記念して様々な行事が行われたが、その際使われた垂れ幕のうち可愛い感じのものを2つピックアップした。
来年は20周年なので、またいろいろ面白いものが出てくるものと期待している。

posted by でんきけい at 00:00| Comment(0) | 大曲レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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