2017年03月01日

昔のゲーテとシラー/武田 充司

 数年前に「三十年戦争」のことを少し詳しく知りたくなったので、適当な本はないかと調べてみたら、「三十年戦史」(第一部、第二部)という岩波文庫の2巻本を見つけたので、早速、買って読んだ。
  なにしろ戦時中に初版が出た本の復刊だから訳文のスタイルも古いし、使っている漢字も昔の本字だ。その上、鴎外訳の「即興詩人」みたいに、地名や国名が、ベーメン、メーレン、ジーベンビュルゲン、そして、瑞典、丁抹、波蘭、匈牙利、土耳古、といった具合だ。語り口も、現代の歴史書のように妙に客観的科学的記述を装って無味乾燥なのとは違って、著者の情念が溢れ出る講談本みたいなところがある。こりゃ面白いと思いながら2冊を楽しく読了。
 ところで、歴史の本は書いた人の素性を知って読解することが大切だから、改めて著者は誰だっけと思ってよく見ると、「シルレル著、渡辺格司 訳」とある。そういえば、詩人シラーは歴史家でもあったんだっけと気がついた。
  昔、「ギョエテとは、俺のことかとゲーテ言い」という冗談を聞いたことがあるから、明治・大正の人は「ギョエテとシルレル」なんて言っていたのかも。それにしても、「シルレルとは、シラーのこととは、シラーなかった!」・・・お粗末な駄洒落で失礼しました。
posted by でんきけい at 00:00| Comment(0) | 武田レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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