2017年06月01日

グラーツからウィーンへ/大橋 康隆

  2000年8月20日9時にムーラウ駅を列車で出発して、Unzmarkt駅とBruck an der Mur駅で乗り換え、12時40分にグラーツ駅に到着した。 
  ホテルにリュックを預け、早速(写真1)に示すジグザグ階段を登って城山を訪れた。階段を登るごとに、オーストリア第2の都市の全景が現れてきた。城山では、当地のシンボルである時計塔を訪れた。(写真2)下りは緩やかな道を通って市街地を見物した。(写真3)
写真1城山への階段.jpg
写真1城山への階段
写真2グラーツ時計塔.jpg
写真2グラーツ時計塔
写真3グラーツ市街.jpg
写真3グラーツ市街
  8月21日9時20分にグラーツ駅を列車で出発し12時にウィーン南駅に到着した。ホテルで一休みして、ウィーン北駅近くのプラータ遊園地を訪れ、映画「第三の男」で有名な観覧車(写真4)に乗ってみた。眼下にウィーンを眺めながら、映画館に通った学生時代を懐かしく思い出した。それから、ウィーン中央駅近くの市立公園を訪れ、シューベルト像(写真5)、ブルックナー像、ヨハン・シュトラウス像などを見物した。
写真4ウィーン観覧車.jpg
写真4ウィーン観覧車
写真5シューベルト像.jpg
写真5シューベルト像
写真6ウィーン市街.jpg
写真6ウィーン市街
写真7ウィーン.jpg
写真7ウィーン市街
  8月22日から25日まではハンガリーを訪れたが、別途報告予定である。8月25日夕方再びウィーンに戻ってきた。8月26日は一日中ウィーンをリンクに沿って観光した。ウィーン市街の写真を(写真6)(写真7)に示す。(写真7)は市営住宅らしい。随分立派なので感心した。
  美術史博物館(写真8)は、じっくり見学したが、ブリューゲルの「バベルの塔」は圧巻であり、「雪中の狩人」など名作がずらりと並び、時間がいくらあっても足りない。このように立派な美術館で、模写をしている画家がいて、羨ましい限りであった。(写真9)は市庁舎でその前の店は多くの観光客で賑わっていた。今回は王宮やステファン教会を訪れる時間が無くなったが、数年後にその機会に恵まれた。 夕方、カラフルなフンダーヴァッサーハウスを訪れた。(写真10)大胆な色彩は強烈であった。途中で女性救世軍の行列に遭遇したが、プライバシーのため写真を掲載できないので残念である。
写真8ウィーン.jpg
写真8ウィーン博物館
写真9ウィーン.jpg
写真9ウィーン市庁舎
写真10ウィーン.jpg
写真10ウィーンハウス
  8月27日昼過ぎにウィーン空港を出発し、翌日帰国した。今回、オーストリアを旅行先に選んだのは、大きく二つの理由があった。会社勤務中、オーストリア出張は一度もなく、初めての訪問国であった。英国映画「第三の男」を見れば判るが、戦後間もなくウィーンは米、英、仏、ソ連の4ケ国が共同管理をしており、東西冷戦の最前線であった。ウィーンを訪れる日が来るとは、隔世の感がある。次に、戦後輸入された数多くの外国映画を観て、海外の歴史や、日常生活を学び、ウィーンが昔は欧州の中心地であったことを知った。なかでもドイツ映画「会議は踊る」を観て鮮烈な印象を受け、いつの日かウィーンを訪れたいと思っていた。ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となったザルツカンマーグートや、見知らぬ地方の町々を訪れることが出来て大満足であった。

posted by でんきけい at 00:00| Comment(1) | 大橋レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 僕もグラーツに1度だけ行ったことがあります。多分、1960年代の中頃だったと思うのですが、1960年の米国アルゴンヌ国立研究所留学時に知り合った友人(といっても女性ですが)がグラーツの人で、その人を訪ねてウイーンから出かけて、彼女のお宅に1泊させてもらい、彼女と彼女のご主人の大歓迎をうけ、翌日、グラーツの町を案内してもらいました。あの小高い山の上からグラーツの町を眺めたことは覚えています。
 しかし、時間的に厳しい旅程で、ウイーンに戻るのにその土地の小型飛行機を利用したのですが、悪天候で山岳地帯の乱気流の中を飛行し、今にも墜落しそうな恐怖の連続ののち、どうにか、無事に、ウイーン空港に着陸して、国際線の乗り継ぎに間に合いました。その時の恐怖のせいか、グラ−ツの楽しい思い出は殆ど忘れてしまいました。 
Posted by 武田充司 at 2017年06月02日 23:23
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