2017年06月16日

花だより 撮影同行記/齋藤 嘉博

  高橋編集長は2008年以来もう十年、この欄に「花だより」を載せて下さっており、毎月季節の移り変わりと花の名前、由来を楽しませていただいています。
  先月、この花だより、新宿御苑での撮影に同行しました。千駄ヶ谷門から入って“中の池”を周り、まっすぐにたどり着いたのはイギリス風景式庭園と名付けられている、緩やかな起伏のある草原。その中央にあるユリの木が最初のお目当て。この木は御苑の名物でパンフによれば明治20年ころに日本で初めて植えられた木のよし。
ブログー1(84%).jpgブログー2(84%).jpgIMG_1781(tori)(50%).jpg
ユリノキを撮影中ユリノキ全貌ユリノキの花
  5月の中旬、いまが白い花の盛りの時。高橋さんはあちらから、こちらからと撮影。小生は離れたところから撮った木の全体をご覧に入れましょう。樹高40メートルほどの高い木で、一本の木のように見えますがじつは3本の樹がよりそっているという。このユリノキは北に50mほど歩いたところにもう一本あります。これも花盛りで何人かの人が撮影をしていました。この花の写真と説明は昨年6月の「5月の花だより」に載っており、今月は掲載されませんでしたので、ここに花一輪を高橋さんが撮った写真をお借りしてご覧にいれておきましょう。
  ゆっくりとこの庭園を横切ったところにある丸花壇には黄色い花。ここから新宿門の近くをぐるっと回って御苑の西端へ。「ここにラクウショウがあるんだ」と高橋さん。あまり聞いたことのない木の名です。木はともかくとしてそのあたり地面からタケノコのようにぽこぽこと頭を出しているもの。「あれはこのラクウショウの気根なんだ」。ブログー5(84%).jpg
ラクウショウの気根
  「へー御苑には何回も来ているのにこんなの見たのは初めて」。「この気根の写真は前に出したことがあるヨ」と高橋さん。帰宅後調べたら昨年1月の“12月の花だより”に載っていて、秋になると枝が鳥の羽のように落葉することから落羽松と名付けられたなど木の詳細も記されていました。それは秋の写真でしたので、昨年の記事を思い出していただくためにここに春の写真を載せておきましょう。御苑のパンフには初夏のみどころとして上述のユリノキのほかバラ、ウツギ、カルミア、サツキ、タイサンボク、ナツツバキが載っています。
  「高橋さんはいつからこんなに花に興味をもち、詳しくご存知なの?」と尋ねましたら「名古屋にいるときに、歩こうと思い、ただ歩くのはもったいない。歩こう会にはいって歩いているうちに珍しい花を発見して、それから花を撮影、というのがルーツかナ」と。
  ここから大温室に回ってコンロンカ(今月1日のブログに掲載されています)などを撮影して今日の日程はお終い。楽しい時間でした。新宿御苑は春は桜がきれいで早春から秋深く、あるいは真冬でも楽しめる手ごろな公園です。いつまでもこの花だより、続けていただきたいですネ。ブログー3(84%).jpg
コンロンカを撮影中
  この御苑からほど近いところに明治神宮御苑があります。菖蒲にはまだちょっと早いのですが(6月2日の時点で)睡蓮が見ごろでモネを思い出させます。その写真を添えておきましょう。DSCN4418-2(38%).jpgDSCN4428-2(38%).jpg
菖蒲睡蓮

posted by でんきけい at 00:00| Comment(0) | 斎藤さんのお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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