2018年10月01日

プロヴァンスと周辺の旅/大橋 康隆

  2003年8月6日朝10時に、ニースの長距離バスターミナルを出発して西方に進み、12時15分にエクス・アン・プロヴァンス(Aix-en-Provence)に到着した。
  ホテルにリュックを預けて、昼食をとり、市街の中心を東方に通り抜けて、左折する場所を間違えて、セザンヌの生家(現在は学校になっている)まで来てしまった。幸い親切な警官がいて、地図で正確に教えてもらった。地図リュベロン地方.jpg
地図リュベロン地方
  少しバックしてから北端に進み、更に北方に 600m 坂道を進んで、セザンヌのアトリエを訪れた。巨匠が自ら設計し、晩年を過ごしたアトリエである。セザンヌの遺品も展示されており、感慨深く見学した後、さらに坂道を少し登り、セザンヌの丘を訪れた。(写真1)ここから眺めるセザンヌが愛したサント・ヴィクトワール山は素晴らしい。(写真2)見とれているうちに 薄暗くなったので、帰路はバスに乗ることにした。
写真1セザンヌの丘.jpg写真2ヴィクトール山.jpg写真3 ドゴール広場.jpg
写真1セザンヌの丘写真2ヴィクトール山写真3ドゴール広場
  8月7日午前は、ホテルに近いド・ゴール広場(Place du General de Gaulle)から出発した。(写真3)この町には、噴水や泉が多くあり、そこから醸し出される瀟洒な雰囲気から、南仏のパリとも言われている。町の中心街であるミラボー通り(Cours Mirabeau)を東進し、昨日警官から教えてもらった地点を左折して北西に進み(写真4)裁判所や市庁舎を眺め、最後に旧市街北端にあるサン・ソヴール大聖堂を訪れた。残念ながらグループ見学に参加する時間はなかったが、壮大な外観だけは撮影できた。
写真4プロヴァンス市街.jpg写真5ルールマラン.jpg写真6ボニュー.jpg
写真4プロヴァンス市街写真5ルールマラン写真6ボニュー
  8月7日午後は、日本から予約していた「リュベロンの丘にある村」(The Hill Top Villages)の半日ツアーに参加した。エクス・アン・プロヴァンスを 13時半に出発し、ミニバスで北西に進み、最初にルールマン(Lourmann)を訪れた。(写真5)村の北端に城があり、その前に教会がある。山奥の村とは思えない静かな家並みが独特な雰囲気を醸し出している。作家アルベール・カミュもこの村で晩年を過ごした。次いでボニュー(Bonnieux)を訪れた。(写真6)丘の頂上に教会があり、石造りの家々が段々畑のように連なる美しい村である。有名な芸術家や映画俳優が別荘を持つ理由が良く判る。また多くの画家が油絵に描いている。
写真7ラコスト.jpg写真8メネルブ.jpg写真9メネルブ.jpg
写真7ラコスト写真8メネルプ写真9メネルプ
  3番目にラコスト(Lacoste)を訪れた。(写真7)丘の上に有名なサド侯爵が住んでいた城跡があるが、荒廃して昔の面影はない。しかし、ここから見下ろす風景は素晴らしい。何故このような美しい眺めに囲まれて、サド侯爵が生まれたのか解からない。4番目にメネルブ(Menerbes)を訪れた。(写真8)(写真9)この地には「南仏プロヴァンスの12か月」を書いたピーター・メイルが住んでいて、リュベロン地方を世界的に有名にした。メネルブには、鐘楼があるが、美しい邸宅が建ち並び静かな村である。ゆっくりとこのような村に住んでみたいものである。最後にオペド(Oppede)を訪れた。岩山の上に荒れ果てた城がある。ここからは素晴らしい景色を見下ろすことが出来る。すっかり堪能して、エクス・アン・プロヴァンスには、19時半に帰着した。
posted by でんきけい at 00:00| Comment(0) | 大橋レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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