2020年12月01日

アメリカの国立公園/齋藤 嘉博

  
  コロナで家を出ることが憚られる毎日。“地球の歩き方”のうち「アメリカの国立公園」を読みながら昔の旅を想い出していました。
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  アメリカには58の国立公園がありますがそのうちの8件はアラスカ州。ここには昔アンカレッジ経由で欧米に飛んだときに飛行機から望んだマッキンレー山を擁するデナリ国立公園などすばらしいところがあるようですが、なかなかここまで行く勇気は出てきません。他の50件は広いアメリカのあちこちに作られています。
  “歩き方”によればこれらの国立公園の入場者は表のようになっているそうです。ダントツのグレートスモーキーNPはノースカロライナ州とテネシー州にまたがる公園。YNP 02.jpg
  私は行ったことがないのですが、目立ったモニュメントはないけれど森林のなかにハイキングコース、キャンピンググランドなどがよく整備されていて、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンなどの大都会からI-81を使えば比較的近い。したがってバケーションには多くの方がキャンピングカーを連ねることになるのでしょう。

  訪問者を日本人に焦点を当てるとどのようになるのでしょうか。私の推測ではやはりまずグランドキャニオンが1位。なんといってもネームバリューがありますし、交通の便もロスアンゼルス、ラスヴェガスから飛行機、バス。さらに園内まで鉄道も通じていますから。2位は?ヨセミテかナ。日本人の訪問客が多いハワイは?以前はハワイ島という一つの国立公園でしたが今はマウイ島のハレアカラとハワイ島のキラウェアに分かれています。諸兄は前述の十公園のうちいくつの公園を歩かれたでしょうか。

  米国の国立公園はどこもビジターセンターが大変整備されていてその公園の細かい情報を知ることができるのが魅力ですし、いわゆるお土産品だけでなく、かなり高度の専門書も用意されているのが素敵です。YNP 03.jpg

  レンジャーの活動もホントウニ立派。そしてのびのびとした広さとそこに生きる動物たちの姿が嬉しい。たとえば国立公園発祥の地であるイエロストーンNPはワイオミング、モンタナ、アイダホの三州にまたがり面積は220万エーカー、約9,000Km2で四国のほぼ半分、東京、神奈川、埼玉の三都県をあわせてもまだ足りません。

  この広い地域は地質学的に特徴をもつ五つの区画に分けられています。この公園でもっとも有名なオールドフェイスフル、1時間に一回、高さ100mの噴出を繰り返す間欠泉があるのはガイザーカントリー。YNP 04.jpg
ガイザー・オールドフェイスフル

  その周りには沢山の人がすばらしいショーを待っていて噴出の時にはオーと咆哮、拍手。もうお年齢のガイザーですが元気なものです。この地区にはほかにもたくさんのガイザーが。なかでもグランドガイザー、キャスルガイザーは噴煙100mには及びませんがなかなかの噴出口。しかしいずれも噴出の周期が20時間ほどですのでなかなか噴出がみられない。したがって多くの観光客はここをすっと素通りしてしまうのです。私たちは運よくそのキャスルの咆哮に出会うことができました。すばらしい光景でした。

  ここでのもう一つの私のお目当ては西北のルーズベルトカントリー。川岸の平原に遊ぶバイソンが見もの。東京科学博物館の三階にある剥製群のなかでも髭もじゃの、かっこういいバイソンはヨーロッパバイソンでした。こちらはアメリカバイソン。YNP 05.jpg
バイソン

  みかけはほとんど変わりませんがやはり剥製と本物では迫力が違います。草原のような河原でのんびりと草を食んでいる本物、しかも沢山の群れを眼じかに見ることができるなんてすばらしい光景でした。そう、今年はフロリダ州で多くの山火事が発生して被害をもたらしましたが、この公園が山火事に会って壊滅状態になったのが1988年。8年ほど昔のことでした。まだ一部には焼けただれた木々の林が残っています。しかし10年経つと自然も次第にもとに戻ってきます。公園内には “Bears Return!!”とあちこちに公園の復活を喜んだ張り紙が掲げてあったのが印象的でした。

  マンモスホットスプリング地区は別府地獄の数百倍の広さ!棚田のように広がって硫黄の匂いがたちこめる中を桟道が巡っていてその景観を楽しめる。この地区にあるホテルのバンガローに泊まって公園を楽しんでいたのですが、ある日ランチで鳥の手羽を甘辛く煮たバッファローウィングを注文。YNP 06.jpg
マンモスホットスプリング

  モンタナから来ているという可愛いウェイトレスに、「イエロストーンではバッファローに羽根が生えているの?」と問いましたら、さもおかしそうにケッケッケエと大きな高い笑い声を残してキチンに入って行きました。すごく印象に残っています。

  イエロストーン湖を含むレイクカントリーではもうすぐ岸に近い水の中から高温の温泉がわき出してそのあたりはお湯の湖。魚が温泉を楽しんでいましたっけ。その湖から流れ出すイエロストーンリバーにかかる上、下の滝も水量が豊富で滝つぼ近くのビューポイントまで降りることができて壮観な印象。

  この公園で5泊をし、その翌朝、お隣のグランドテットンNPを抜けてソルトレイクまで走り、ここからニューオリンズへ飛んでコンピュータ映像の学会SIGGRAPHに出席しました。公園内での走行870miles1996年7月のことでした。

posted by でんきけい at 00:00| Comment(1) | 斎藤さんのお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 私は、グランドキャニオンへ行ったことを思い出しました。我が団地のゴルフ部の団体旅行で、先ずラスベガスを訪問し、その近くでゴルフをプレーし、飛行機でグランドキャニオンへ行ったように記憶しています。更に帰る途中でサンフランシスコ近辺でもう一度ゴルフをプレーしたように記憶しています。ただ、何年に行ったのか?またその時の写真など探しましたが、見つかりません。ただ、ラスベガスの近くでプレーした時に、後続の同僚がホールインワンをしたことだけははっきりと記憶しています。
 この年になると覚えていることが少なくなっていることを痛感しています。
Posted by 高橋郁雄 at 2020年12月01日 14:52
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